医療職に勤めている人には、さまざまな人がいます。医者、薬剤師、看護師といった職種はその代表です。特に看護師は離職率が高いことが指摘されていますが、退職理由にはどのようなものがあるのでしょうか。退職を決断するときに多い理由の1つ目めは、残業が多いことです。総合病院などで勤務している場合、自分が担当する患者は数十人となる場合があります。このように多数の患者を受け持つ場合、通常の業務内容にはないイレギュラーな事態が生じることがあります。例えば、終業時刻間際になって患者が急変した場合、担当看護師であればすぐに医者に連絡をして緊急手術の準備をしなくてはならないこともあります。また、帰り際に患者の家族から患者の容態につき質問をされて返答しなくてはならないこともあるでしょう。このような事が慢性化すると、結果的に残業が毎日続く事になります。
また、退職理由として二つ目に多いものは、人間関係です。医療の現場では医師を頂点として薬剤師や看護師がグループを形成し、仕事を行います。そのため、グループで過ごす時間が長くなり、自分が性格上合わない人とも長時間一緒に働くことになる場合も少なくありません。このような状況が長期間続くと、精神的にも肉体的にも重大なストレスとなります。酷い場合には、軽度のうつ病を発症する人もいます。その結果、職場に行く事すらできないというような心理状態になってしまう人出てくるのです。
このようなうつ病状態に陥らないためには、早期の段階で現在の職場と自分が合うかどうか見極める事が大切でしょう。良い仕事を長く続けるためには、健康な身体が合ってこそです。